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1斤のホームベーカリーを2台まで絞ると、たいていパナソニックSD-MT4-Wと象印「パンくらぶ」BB-ST10-WAが残ります。楽天市場の実売価格(2026年8月時点・いずれもコジマ楽天市場店)は、パナソニックSD-MT4-Wが42,960円、象印BB-ST10-WAが29,090円。差額は13,870円で、パナソニックのほうが約1.48倍高い計算です。
ここで見落としやすいのが、価格の高いパナソニックのほうが軽いという事実です(5.6kg対約7.5kg、差は1.9kg)。「価格が高いほうが本体もしっかりしていて機能も多いはず」というイメージを持っていると、この関係の逆転にとまどうかもしれません。なお本記事は販売ページの口コミには触れず、両社が公式に公表している数値だけで比べています。逆に言えば、公表値だけで確かめられる差は、この記事に全部並べました。
結論:軽いパナソニックか、価格を抑えた象印か
- 本体の持ち運びや置き場所の移動が多い人 → パナソニック SD-MT4-W。質量5.6kgで、象印BB-ST10-WA(約7.5kg)より1.9kg軽い設計です。
- 価格を抑えたい人 → 象印 BB-ST10-WA。楽天市場の実売価格(2026年8月時点)は29,090円で、SD-MT4-Wより13,870円安いです。
- レーズンやナッツ入りのパンをよく焼く人 → パナソニック SD-MT4-W。レーズン・ナッツ自動投入が最大100g×2種類まで公式に明記されています(象印にも具入れ自動投入はありますが、対応する量・種類数の公表はありません)。
- 置き場所の幅に余裕がない人 → 象印 BB-ST10-WA。本体幅22.5cmでパナソニック(24.1cm)より1.6cm狭く、価格も13,870円安く収まります。

この2台は消費電力の書き方も違っていて、数字をそのまま並べるだけでは比べにくい項目がいくつかあります。まずは比較表で、公式に書かれている範囲を確認していきます。
スペックを並べて見る:価格差13,870円の中身
| 項目 | パナソニック SD-MT4-W | 象印 BB-ST10-WA |
|---|---|---|
| 実売価格(楽天市場・2026年8月時点) | 42,960円 | 29,090円 |
| 消費電力 | 430W(一括表記) | ヒーター450W/モーター69W・63W(50/60Hz・内訳表記) |
| パンの最大サイズ・容量 | 1斤 | 1斤 |
| オートメニュー・コース数 | 41(公式仕様表に明記) | 公式仕様表に本体のコース総数の記載なし |
| イースト自動投入 | あり | あり(容器は着脱式で丸洗い可) |
| 具材の自動投入 | あり(レーズン・ナッツ自動投入、最大100g×2種類) | あり(具入れ自動投入、種類数の記載なし) |
| 加熱・混ぜ方の作り | インバーターモーター搭載、混ぜ方を選べる(ふつう/粗混ぜ) | 底面加熱ダブルヒーター |
| 本体寸法(幅×奥行×高さ) | 24.1×30.4×34.7cm | 22.5×31.5×34.5cm |
| 質量 | 5.6kg | 約7.5kg |
| コード長 | 1.0m | 公式に記載なし |
| 予約タイマー | あり(特定メニューのみ対応) | あり(公式の特長説明に記載。「ごはん入りパン」コースはタイマー予約可と明記) |
※予約タイマーは両機にありますが、公表のされ方が違います。パナソニックは仕様表に項目として載せ、象印は特長の説明のなかで触れています。どのコースで使えるかの一覧は象印側では確認できませんでした。
※価格は2026年8月時点で楽天市場(いずれもコジマ楽天市場店)において確認したものです。市況により変動するため、購入前に商品ページで最新の金額をご確認ください。本記事のリンク先も、価格を確認したのと同じコジマ楽天市場店です。
※消費電力は両社で表記の単位がそろっていません。パナソニックは430Wという一括の数値、象印はヒーター450Wとモーター69W・63Wを分けた内訳です。単純に足し引きしてよい数字ではないため、本記事ではどちらの消費電力が大きいかを断定しません。
※象印BB-ST10-WAの公式仕様表は、品番・希望小売価格・容量・消費電力・外形寸法・本体質量の6項目のみで、本体に搭載されたコースの総数は記載されていません。公式サイトには「120種類のメニューを掲載した別冊カラーレシピブックつき」という案内がありますが、これは付属レシピブックに載っているレシピの数であり、本体のコース数ではありません。そのためパナソニックのオートメニュー41との数の比較はできません。
パナソニック SD-MT4-W:オートメニュー41と最大100g×2種類の自動投入
パナソニック公式サイトによると、SD-MT4はパンの最大サイズが1斤のホームベーカリーで、消費電力は430Wです。オートメニューは41種類が公式仕様表に明記されています。イースト自動投入に加えてレーズン・ナッツ自動投入にも対応しており、最大100g×2種類までの具材をセットできると案内されています。インバーターモーターを搭載し、生地の混ぜ方を「ふつう」「粗混ぜ」から選べる点も特徴です。予約タイマーも備えていますが、対応は特定メニューのみとされています。
本体寸法は幅24.1×奥行30.4×高さ34.7cm、質量は5.6kg、電源コードの長さは1.0mです。今回扱うのはホワイト(-W)です。
象印 BB-ST10-WA:底面加熱ダブルヒーターと、数が出てこないコース一覧
象印公式サイトによると、BB-ST10は「パンくらぶ」シリーズのホームベーカリーで、容量は1斤、消費電力はヒーター450W、モーターは69W・63W(50/60Hz)です。特長として、底面加熱ダブルヒーターによる加熱方式、イースト自動投入(容器は着脱式で丸洗い可能)、具入れ自動投入が案内されています。コースの名称としては、プレミアムリッチコース、イースト少なめコース、もちコース、ホームメイドコース、国産小麦コース、天然酵母コース、米粉コース、ごはん入りパンコース、食パンコース(ふんわり・もちもちの2つの食感を選べる)が公式サイトに挙がっています。付属品として樹脂製めん棒があり、本体にはコードリールも備わっています。公式の特長説明では、おやすみ前にタイマーをセットしておけば翌朝に焼きあがることや、ごはん入りパンコースがタイマー予約に対応することが案内されています。
本体寸法は幅22.5×奥行31.5×高さ34.5cm、本体質量は約7.5kgです。電源コードの長さについては、公式サイトに記載がありませんでした。ただし公式の仕様表は品番・希望小売価格・容量・消費電力・外形寸法・本体質量の6項目にとどまります。本記事で扱うのはホワイト(-WA)です。
選び方のポイント:13,870円の差はどこに表れているか
価格と重さの向きは逆
価格が42,960円と高いパナソニックSD-MT4-Wは質量5.6kg、価格が29,090円と安い象印BB-ST10-WAは質量約7.5kgです。差は1.9kg。「価格が高い製品のほうが本体もしっかりしていて重い」というイメージを持たれがちですが、この2台では価格と重さの向きが逆になっています。ホームベーカリーを収納棚から出し入れしたり、キッチンの上で場所を移動させたりする機会が多い場合、この1.9kgの差は毎回の負担として積み重なります。
ただし寸法では向きが変わります。本体幅は象印が22.5cm、パナソニックが24.1cmで象印のほうが1.6cm狭く、奥行は象印が31.5cmと1.1cm深く、高さはほぼ同じ(34.5cm対34.7cm)です。出し入れして使うなら1.9kg軽いパナソニック、棚の幅がぎりぎりで置きっぱなしにするなら1.6cm狭い象印というのが、公表寸法から言える分かれ目です。片方だけがすべての面でコンパクトというわけではありません。
メニュー数は「41」と「非公表」で比較が成立しない
パナソニックSD-MT4-Wは、オートメニュー41種類を公式仕様表に明記しています。一方、象印BB-ST10-WAの公式仕様表には本体のコース総数の記載がなく、特長の説明として個別のコース名は確認できるものの、それを合計した数をメーカー自身が公表しているわけではありません。「41対◯◯」という数字の比較をしたくなる場面ですが、この記事ではその比較を行いません。片方にしかない数字を、もう片方に無理に当てはめないための判断です。

「メニューが多い方を選びたい」という比べ方が、この2台では最初に行き止まりになります。数が公表されているのはパナソニックだけなので、多い少ないではなく「使いたいコースの名前があるか」で見るほうが確実です。
自動投入は「数まで公表」と「種類数は非公表」で差がある
パナソニックSD-MT4-Wは、イースト自動投入に加えてレーズン・ナッツ自動投入に対応しており、公式仕様表に「最大100g×2種類」という具体的な数量が明記されています。象印BB-ST10-WAは、イースト自動投入(容器は着脱式で丸洗い可能)と「具入れ自動投入」を備えていますが、対応する具材の種類数や重量の上限は公式サイトに記載がありませんでした。自動投入という機能そのものは両機にありますが、公表されている情報量には差があります。
お金のかかっている場所が違う
象印BB-ST10-WAは「底面加熱ダブルヒーター」という加熱の仕組みを公式サイトの特長で前面に出しています。パナソニックSD-MT4-Wは「インバーターモーター搭載」で、生地の混ぜ方を「ふつう」「粗混ぜ」から選べる点を特徴としています。象印は加熱側の作り込み、パナソニックはモーター・混ぜ方の作り込みに力点を置いていると読み取れます。13,870円の価格差は、どちらの仕組みに価値を感じるかという作りの力点の違いに払うお金だと考えると筋が通ります。
この記事で判断できないこと
- 焼き上がりと使い心地:実機を所有していないため評価できません。ここまでの内容はすべて両社の公式サイトの記載にもとづくもので、実際に焼いて比べた結果ではありません。
- どちらが電気代を抑えられるか:消費電力の表記単位が両社でそろっておらず(一括の430W/ヒーター450W+モーター69W・63W)、公表値からは出せません。
- 設置に必要なコードの長さ:象印は公式に記載がないため、コンセントまでの距離がぎりぎりの場合は、事前に確認できる材料はパナソニック(1.0m)のほうが揃っています。
同じパナソニックと象印の組み合わせで比較した炊飯器の比較記事、価格の高さと本体の印象が思ったとおりではなかったトースターの比較記事「トースターは焼き方で選ぶ|バルミューダvsパナソニック|K11A・NT-D700」もあわせてご覧ください。
アフター対応:公式サイトで確認できた範囲
パナソニック公式のSD-MT4サポートページによると、修理の申し込みはまず購入した販売店へ相談する案内になっており、販売店が不明な場合はパナソニックの修理サービスを利用します。修理の問い合わせ先は0120-878-554(受付時間9:00〜18:00・年中無休)、商品についての問い合わせ先は0120-878-694(固定電話)または0570-087-694(携帯電話、いずれも受付時間9:00〜18:00・月〜土、日・祝日と1月1日〜1月3日を除く)です。このページには、保証期間の具体的な年数についての記載は確認できませんでした。(出典:パナソニック公式 SD-MT4サポート)
象印公式の「アフターサービスと保証書について」のページによると、保証期間中・保証期間外という区分での案内はありますが、保証期間の具体的な年数はこのページでは確認できませんでした。修理は購入した販売店か象印製品取扱店に相談するか、公式サイトから申し込む案内になっています。象印に直接修理を依頼する場合に必要なものは、製品の品番(型名)と、保証期間内であれば保証書および購入証明の画像です。申し込み方法にはWeb申し込み(宅配便による引き取り修理、またはお客様が発送する修理で、発送料は購入者負担・返送料は象印負担)と電話申し込みがあり、電話はフリーダイヤル0120-345135(IP電話等で利用できない場合は06-6356-2451・有料)、受付時間は9:00〜17:00(土・日・祝日等の象印の休業日を除く)です。修理にかかる期間についての記載は、これらのページでは確認できませんでした。(出典:象印公式 アフターサービスと保証書について、象印公式 象印に直接修理を依頼する)
両社とも本記事の執筆時点で確認できた範囲の情報で、保証期間の具体的な年数はどちらの公式ページからも確認できませんでした。正確な保証期間は、購入時に商品へ添付される保証書でご確認ください。
まとめ:13,870円の差は重さ・幅・メニュー公表量に表れる
1斤という同じ土俵に立っている2台ですが、13,870円(楽天市場実売・2026年8月時点)の差の中身は単純ではありません。価格が高いパナソニックのほうが1.9kg軽く(5.6kg対約7.5kg)、オートメニューの総数はパナソニックだけが41と公表しています(象印は本体のコース総数を公式仕様表に明記していません)。自動投入機能はどちらにもありますが、パナソニックは「レーズン・ナッツ自動投入・最大100g×2種類」と数量まで公表し、象印は「具入れ自動投入」という機能名の案内にとどまります。加熱の作りも、象印は底面加熱ダブルヒーター、パナソニックはインバーターモーターと混ぜ方の選択という、力点の違うところにお金がかかっています。
軽さと公表されたメニュー数を取るならパナソニックSD-MT4-W、幅の狭さと13,870円の安さを取るなら象印BB-ST10-WA。この2点のどちらを優先するかで決められます。

決め手は2つに絞れます。棚から出し入れして使うなら1.9kg軽いパナソニック、置き場所の幅がぎりぎりなら1.6cm狭い象印です。どちらも1斤で条件はそろっているので、あとは13,870円をどちらの作りに払うかだけだと思います。
※価格は変動します。最新の価格・在庫は商品ページでご確認ください。
同じパナソニックと象印の組み合わせでも、ホットプレートの比較では安いほうにプレートが3枚付くという逆の並びでした。高いほうが全部入りとは限らない例が続きます。
参照
この記事の数値・価格・購入後の手続きに関する記述は、以下の公式情報を根拠にしています(いずれも2026年8月の執筆時点で確認できたものです)。
- パナソニック公式|ホームベーカリー SD-MT4 仕様・詳細情報: https://panasonic.jp/bakery/products/SD-MT4/spec.html
- パナソニック公式|ホームベーカリー SD-MT4 概要: https://panasonic.jp/bakery/products/SD-MT4.html
- パナソニック公式|SD-MT4 サポート(修理・問い合わせ先の確認): https://panasonic.jp/bakery/products/SD-MT4/support.html
- 象印マホービン公式|BB-ST10(ホームベーカリー パンくらぶ)商品情報: https://www.zojirushi.co.jp/syohin/kitchen/bakery/bb-st/
- 象印マホービン公式|アフターサービスと保証書について: https://www.zojirushi.co.jp/toiawase/repair/after/
- 象印マホービン公式|象印に直接修理を依頼する: https://www.zojirushi.co.jp/toiawase/repair/direct/
※楽天市場の実売価格(パナソニックSD-MT4-W 42,960円、象印BB-ST10-WA 29,090円、いずれもコジマ楽天市場店)は2026年8月10日に楽天市場で確認した数値です。

